妻に先立たれ、娘に絶縁され…「老後にすべてを失った」元エリート商社マンの「悲しき末路」
人口の3人に1人が高齢者となる日本。それに伴い65歳以上の単身世帯――「おひとり様」も今後ますます増えていくというが、おひとり様で老後を快適に暮らすための社会システムが、完璧に整っているとは言い難い。
定年後、妻の順子さんと悠々自適なシニアライフを夢見ていた誠一さん。だが、妻から突然の癌の告白を受け、その1ヵ月後妻はあえなく他界。サラリーマン時代の「上から目線」が抜けきれず、それに耐えられなくなった娘からは絶縁状を叩きつけられ、家事サービスの人たちとも折り合いがつかず、ひとりぼっちになってしまった。
老人ホームに入所するにも『身元保証人』という大きな壁。
いくら資産があっても、賃貸物件を借りられない、老人ホームに入所すらできない……。エリート街道まっしぐらだった誠一さんは、またもや大きな壁にぶち当たってしまいました。
OAGライフサポート 代表取締役 太田垣章子 寄稿【現代ビジネス掲載】