COLUMNコラム

NHK土曜ドラマ『ひとりでしにたい』第4話レビュー(ネタバレあり)

綾瀬はるかさん主演のNHK土曜ドラマ『ひとりでしにたい』第4話では、39歳独身の主人公・鳴海が「ひとりで生きて、ひとりできちんと死にたい」と考える中、母親が熟年離婚を検討していたこと、父親が安易に投資話に乗ろうとしていたこと、鳴海が保険の見直しをしようとしたところ、担当者だった元カレに「舐められた」と感じてしまったモヤモヤが描かれました。

終活の専門家を自負する筆者の目線で第4話を分析すると、ポイントは3つあります。

 

一つ目は、孤独死した伯母さんに対する鳴海の理解です。伯母さんの墓参りをし、遺品を整理したところ、伯母さんが鳴海と同様に「推し活」をするなど趣味をしっかり持っていたことが分かりました。また、お風呂に入る気力を持ち合わせていたことからも「伯母さんは、孤独と絶望の中で死んだわけじゃない」「ひとりでより良く生きようとしている最中で、生きがいだってあった」と気づきます。

そしてとても印象的だった鳴海のセリフは「人間は、ひとりで生きていても、ひとりで死ぬまで希望を持っていられるんだ」というものです。「孤独死」と決めつけられ「可哀想に、みじめに、孤独に死んだ」と思われていた伯母さんが救われた瞬間でした。たまたま発見が遅れ、尊厳が保たれない状態で見つかりましたが、異常時にすぐに見つけてもらえる手筈さえ整えておけば、単なる「自宅死」であり、決して「孤独死」ではなかったはずなのです。

 

二つ目は、40歳前後で未婚である鳴海の目線です。独身で自由を謳歌していたはずの鳴海ですが、独身であることにより投げかけられる周囲からの視線が気になり始めます。「痛い」という言葉も偶然に聞いてしまい、周囲から「舐められている」とショックを受け、これからの人生、ずっとこれに耐えながら生きていくのかと不安に感じるところで第4話は終わりました。一つ目のポイントでは、独身だった伯母さんの老後が決して孤独ではなかったと理解した鳴海ですが、一方で自分のことになると、周囲の勝手な憶測に振り回されてしまうのです。私自身、多くの独身シニアの方々から、こうして傷ついてきたお話しを伺ってきました。「結婚して子供を産むのが当たり前」という風潮が今よりさらに強かったので、独身のまま現役ミドルを過ごしてきた時期には、ずいぶんと風当りが強かったことと思います。このモヤモヤを鳴海がどうやって乗り越えていくのか、第5話に期待しています。

 

三つ目は、投資や資産形成に関すること。これについては、このドラマを見て頭ごなしに投資信託を「手数料が高いから」と選択肢から外してしまうのもナンセンスだと思います。まずは、きちんと理解できる早い時期から、老後に向けた資産形成について知識を蓄えることが必要です。

 

自分で選択した自分の人生、誰に何と言われようとも自分で自信を持って前向きに不安なく生きていけるように、早い時期からライフデザインを学び、構築していくことが重要です。

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