COLUMNコラム

我が家に2つのお仏壇が!!

地方のマンション住まいのAさん(60代・男性)から、お仏壇に関するご相談を受けました。

Aさんは両親を10年ほど前に亡くし、自宅マンションに小ぶりのお仏壇を置いています。最近、Aさんの妻の母親も亡くなり、その母親が一人暮らしをしていた実家の大きなお仏壇が、自宅にやって来たそうです。

Aさん夫妻には子どもはおらず、さほど広くないマンション暮らしですが、そこに、もともとあったAさんの両親のお仏壇と、妻の実家にあった大きなお仏壇が鎮座する形になってしまいました。しかも一方は浄土真宗、もう一方は日蓮宗。宗派も別々です。

一般的に、自宅にお仏壇が2つあるのは良くないと言われてきました。「家の中でご先祖様がくつろげないから」とか、お仏壇はもともと「自宅に置く『小さなお寺』」として普及してきたので、複数のお仏壇を置くことで「信仰の方向性がバラバラになってしまう」との考え方から、避けられたのだとも言われています。

しかし現実を見れば、これだけ少子化が進んでいる昨今、お墓と同様、行き場のないお仏壇が増えていくことは明白です。最近では、家の中にお仏壇が2つあっても「同じ部屋に置かなければいい」とか「それぞれの家が納得すれば、お仏壇を一つにまとめて良い」など、お寺の方でも妥協案を認めるようになっているようです。

ただし、お仏壇を処分しなければならない場合には、「魂抜き」「閉眼供養」「お焚き上げ」などの方法を取ることが多いでしょう。いずれにしても、お位牌やお仏壇についても、〇〇家の祭祀財産として代々承継していくという考え方には、もはや限界があるうです。

自分の代で終わりにするということは、勇気のいることかもしれません。しかし、次の代に先送りにしてしまうことが良いこととも思えません。次の代がいなければ、「魂抜き」も「お焚き上げ」もされることなく、単に処分されてしまうことになるかもしれません。

親族といっても、長年交流のない甥姪しかいないなどの「おひとりさま」の場合、お位牌やお仏壇を甥姪に引き継がせ、迷惑をかけてしまうかもしれません。そうならないように、ご自分の火葬のときにご先祖様のお位牌を一緒に棺にいれてもらい、自身のお位牌は作らない!という方もいらっしゃいます。
 
お墓のことはもちろん、お位牌やお仏壇の行方についても、今のうちから考えてみてはいかがでしょうか。

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